中国工場訪問のご報告

GrabShellの到着を心待ちにしていただきありがとうございます。
先日、GrabShellの状況確認を含めた最終調整のため、弊社COO、CTOが中国の工場へ訪問しました。
工場の見学状況をレポートにまとめさせていただきましたので、
ぜひご覧ください。
<取引先の中国の会社について>
中国に到着し、まず取引先の方のご挨拶、社内紹介をしていただきました。
7階建ての立派なビルで出迎えていただきました。
中では町中のカメラと接続されたPCや顔認証フラッパーゲート等が展示されていたり、翌週に自社プロダクトの新バージョンがリリースされるようで忙しそうにしていました。まるでシリコンバレーのような雰囲気でした。
<GrabShellの量産体制について>
複数の関連会社とGrabShellの量産体制について確認と打ち合わせを行ってまいりました。
<メカ系の設計と組み立て>
最初に、GrabShellのメカの設計と組み立てをする会社へ訪問しました。
ここは昔からキーボードを作っている会社で、ここではキーボードがたくさん展示されていました。こちらでは、医療施設向けの手持ちワイヤレスキーボードなども作っています。
この工場では集まってきた部品を組み立て、キーボードのテスト、目視確認、パッケージまでを行います。
見学後、訪問先のスタッフの方と、
実際の仕様の確認や、ホイールの位置などの調整を行いました。
具体的には、以下のような事項が変更、確定致しました。
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ヒンジは強度やスペースの関係で、金属に変更しました。
量産仕様では、前後の基板つなぐケーブルはフレキシブルケーブルでヒンジの中を通すように変更しました。
キースイッチは交換可能となっています。
左下のホイールはマウスホイールと同様の光学式とし、より扱いやすいようにレイアウトを変更しました。裏面にもLEDを実装します。
バッテリーの容量は2000mAhとなります。
スリープモードを搭載致しました。キーを押すことで復帰します。
キーキャップはダブルショット(2色成形)で成形します。
筐体のケースはABS製です。
また、先日東京で行ったGrabShellの使用体験会の中でいただいた、ベルトと本体の接続部分が壊れやすいのではないか。という懸念から、貫通した軸を採用することで接合部分を強化いたしました。
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<プリント基盤>
GrabShellの電子設計やソフトウェアを担当している深圳にある開発会社を尋ねました。キーボードのPCB(プリント基盤)は、こちらの工場で生産を行います。
ここでは、メインボードやジョイスティック、トグルスイッチ、LEDなどの部品が動いていることを確認しました。
QMK/VIAも問題なく作動します。
<総評>
各工場を訪問してまいりましたが、総じて無事問題なく開発が進んでいることが確認できました。今後の流れとしては、
1.完成品(サンプル)を中国から日本へ発送
2.弊社で最終テスト、調整作業
3.発送体制が整い次第、購入者様へ順次発送
となります。
発送の製品の出荷開始は7月中旬頃を、Webでご注文いただいたお客様には、8月からの発送を予定しております。
GrabShellを楽しみにお待ちいただいた皆様にこのようなご連絡をできることを心から嬉しく思っております。
皆様にお届けすることができるよう、
情報を随時お送りさせていただきます。
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。